広告管理画面の共有に関する社内マニュアル

概要

当社(チリョーマ株式会社)では、クライアントに対して広告アカウントの閲覧・管理画面の共有を行わない方針としています。本マニュアルでは、その背景・目的・対応方針・注意点についてまとめます。


前提

  • ライバル企業でもレポートすら共有しない運用が多く、業界全体として情報の非開示傾向が強いため、管理画面を共有しないことでチリョーマがネガティブに思われる可能性は高くはない。
    • ライバル企業の運用情報
      • 管理画面共有あり
        • プロデュース・アクティビスト(セルフル運営の会社)、ペコリス
      • 管理画面、レポート共有なし
        • 船井総合研究所、モンズ、アツメキ
  • 多くの顧客はWebや広告管理ツールに不慣れなため、管理画面やレポートを見ない、あるいは理解が難しい場合が多い。

管理画面を共有しない背景

1. 解約リスクの回避

  • CPA(1件の来店獲得コスト)が良好なアカウントを提供した場合、顧客がそのまま内製化(自社運用)を選択し、解約に繋がるリスクがある。

2. ノウハウ流出の防止

  • アカウントを共有することで、広告設計や運用ノウハウが他社に流出するリスクがある。

3. コミュニケーションコストの削減

  • 結果が出ていないクライアントほど、専門的な内容について多数の質問や指摘が入りやすくなる。
  • 特に以下のような専門知識を前提とした説明には、多大な労力がかかる。
    • マッチタイプの仕組み
    • Googleの健康ポリシーによる広告停止理由の解説 など

実際の対応方針

1. アカウントの新規開設と運用

  • ルールとして当社が新規アカウントを作成し、運用を行います。
  • 既存アカウントでの運用は不可。理由は以下のとおりでクライアントへ説明。
    • 過去のデータには「来店に繋がらない症状」が多数含まれており、新たにデータを蓄積する方が効果的なこともある。実際に一ヶ月目から前の業者よりも大きな成果が出るパターンも少なくないです。
    • 「ヨヤップ」コンバージョン計測機能により、予約者ベースでの広告最適化が可能。この機能はチリョーマの広告運用とのセットでしか利用できない。
    • なぜ代理店アカウントを使用するのか?
      • 全国の支援先治療院のビッグデータを活用した運用が可能。
      • 広告運用の最適化がスピーディーに行え、効果の出るまでの時間が短縮される。
      • 特に治療院業界の広告は、症状・地域・属性の傾向が似通っているため、他院で得た知見がそのまま活かせる。

2. 管理画面・権限の扱い

  • 管理画面の閲覧権限は付与しない
  • アカウントの所有権(管理者権限)も譲渡・共有不可
  • 顧客との契約時には、メールにて承諾を取得しており、また以下のようなサービス資料にも明記しています。(画像のスライドの右下に記載)

▼参考:サービス資料
https://docs.google.com/presentation/d/1b9EF6nmjYJU9LdGPEvVaR-RLUQv_FcY1/edit?usp=sharing

3. データの可視化方法

  • 広告データはLooker Studioで共有し、必要な情報は閲覧可能としています。

セールス・提案時の注意点

  • **初回提案や商談時には、アカウントを共有しない方針は”あえて説明しない”**ようにしてください。
    • 説明することで、受注率が低下するリスクがあるためです。
  • ただし、サービス資料の末尾に記載し、契約時にはメールで正式に合意を取ることで、後々のトラブルを回避します。

Q&A

Q1. 既存のアカウントを使った方が信頼スコアが高いのでは?
→ 信頼スコアの影響は軽微であり、むしろ過去に無駄な配信が多く含まれているアカウントよりも、新規での構築の方が集客効率は高いと判断しています。

Q2. アカウントを後々でも譲ってもらうことはできる?
→ サービスの構造上、ノウハウ保護とセキュリティの観点から不可能です。Lookerでのデータ共有にてご対応いたします。


不明点やイレギュラー対応が必要な場合は、必ず上長またはマネージャーにご相談ください。



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